デジタルサイネージで表示するコンテンツにはどのような種類がある?

1 デジタルサイネージの特徴

デジタルサイネージ

近年、市場規模も大きくなり、街中でもあちらこちらで目にすることが多くなったデジタルサイネージ。
これだけ使用される理由は、視認性と情報管理のしやすさにあります。
従来の看板、ポスターと違ってディスプレイを使用することによって夜間の暗がりの中でも日中の直射日光の中でも存在感を発揮することができます。
また、音声も併用して使用することで、より注目度を上げることも可能です。
その他にも、近年使用率の増えてきたネット配信型のものを使えばあらゆるところに設置されているデジタルサイネージを一括管理することができ、場所、時間帯を問わずピンポイントでターゲットを絞り、アプローチすることもできます。
デジタルサイネージの特徴やサイネージコンテンツについてもう少し詳しく解説していきます。

1-1 鮮明な画質と動き

デジタルサイネージには大きく分けて二種類のディスプレイがあります。
一つ目はLEDディスプレイです。
一般的に屋外で必要な明るさは1200cd/㎡以上と言われています。
LEDであればこの輝度に達する十分な明るさが確保できます。
そうすることによって屋外で遠くからでもはっきりと見え、注目度も上がります。
二つ目は液晶ディスプレイです。
LEDに対してあまり明るさを出すことはできませんが、より鮮明、繊細な表現をしたい場合はこちらのディスプレイを使用することによって周囲に訴えることができます。
駅構内や、ショッピングモール、空港などで目にするものはこちらのほうが多いかもしれませんね。

1-2 迅速な情報伝達が可能

デジタルサイネージには「スタンドアロン型」と「ネットワーク配信型」の二種類があります。
この違いは簡単に言うとインターネットに繋がれているかそうでないかの違いです。
ネットワーク配信型であればデジタルサイネージに映し出す映像を一括管理することができ、現地での作業することなく遠隔操作で情報管理を行えます。
配信予約も可能なので、最新情報の更新を即座に行えるなど、常に最新情報を伝えることができ、アプローチもしやすくなります。

1-3 複数のコンテンツを表示可能

従来のポスター、広告とは違いデジタルサイネージを利用することによって静止画だけではなく動画コンテンツ、音声コンテンツも利用することができます。
近年ではタッチパネルを導入しているケースも増えてきました。
これらのコンテンツを組み合わせて利用することで見る人を飽きさせず、より注目度を上げることもできます。

1-4 時間帯に応じて情報を提供できる

デジタルサイネージは配信予約も利用することができます。
雨天時の表示切り替えや、ランチタイムのみ表示を変えるなど、その場所、時間の利用者にあわせてコンテンツを変えることによってピンポイントでアプローチを行うこともできます。
その他、キャンペーンの期間のみや、臨時の案内なども現場で張替え作業をすることなく、臨機応変に行えることも可能です。

2 導入シーン例

デジタルサイネージ

情報管理のしやすさやランニングコストを抑えることができるデジタルサイネージ。
どのような場所でもデジタルサイネージを多岐にわたるコンテンツを導入することで、下記のようなメリットが生まれます。

毎日変更しなければならない情報を素早く、手軽に変更できる。
紙媒体では雑多になりがちな多くの情報やコンテンツをデジタルサイネージのディスプレイ一枚でスッキリとまとめることができる。
インバウンドで海外からの利用者に対して多言語でわかりやすく案内ができる。
デジタルサイネージで利用者自身で検索して確認してもらえるため、サービスレベルの向上、スタッフの業務負担の軽減につながる。
緊急時には避難誘導や災害情報など、迅速な対応を求められた際にも活躍する。

それでは具体的に、ホテルや病院、ショッピングモールなどの商業施設やレジャー施設、駅、空港などでのコンテンツの導入事例をご紹介します。

2-1 ホテル、旅館など宿泊施設

エントランスやロビーにデジタルサイネージを設置することによって、宿泊施設全体の案内やその日ごとのイベント、レストランのメニューまで雑多になりがちな案内をスッキリとまとめることができます。
特にレストランのメニューは毎日変更が必要なのでその手間もデジタルサイネージなら手軽に変更が可能となります。
また、宿泊施設には海外からの利用者も多く、多言語での案内が必要です。
そこでデジタルサイネージを導入することによって施設案内から周辺の観光情報までどの言語でもわかりやすく対応できるようになります。
そうすることでサービスレベルの向上、スタッフの業務負担を軽減することもできます。

2-2 ショッピングモールなど商業施設

商業施設では多くのテナントを抱えています。
そのテナントごとにお知らせやセールなど伝えなければならない情報をいかにしてわかりやすく伝えるかにデジタルサイネージは役に立ちます。
テナントごと、その日ごとに変更される情報をタイムリーに更新し、タッチパネルなどを導入することによって利用者でもすぐに知りたいコンテンツを引き出すようにできればお客様満足度にも繋がります。
また、大型商業施設では各施設の混雑状況なども表示することで人の流れをスムーズに促すこともできます。

2-3 レジャー、観光施設

季節やイベントに合わせた空間演出としてレジャー施設や観光施設でもデジタルサイネージは活躍しています。
動画、音声を組み合わせてその空間をより統一感を出したり、製作者側のイメージに近い演出を作り上げることもしやすくなります。
子供向けにディスプレイにイラストを描いたものが動き出したり、ディスプレイの中のものに触れることで様々なアクションが起きるような演出も会場を盛り上げる一端を担ってくれています。
かつてのような電飾などの飾り付けはとても手間のかかるものでしたが、デジタルサイネージを導入するだけでガラッと雰囲気を変える力を持っているので、近年は利用する施設も大変増えています。

2-4 駅、空港

駅やバス停など、毎日の通勤など利用者の多い施設では、目線の高さにディスプレイを持ってきたり、バスや電車の待ち時間にも見てもらえるような工夫をすることで頻繁に目にすることになります。
単純接触効果と言われる、見たり触れたりする回数が頻繁に増えることで警戒心が薄れ、好感度が上がるという効果も期待できます。
また、バス、電車は時間帯によっても乗車する客層が変わってきますので、それに合わせて表示するコンテンツを変更するという点でもデジタルサイネージを利用するメリットも出てくるでしょう。
駅や空港は商業施設も併設されていることも多く、新商品や、期間限定の広告なども適宜更新することで購買意欲の向上につなげることもできます。
また、駅、空港でも発着の時間、運行状況、ニュースなど即時性の高い情報が求められます。
このような状況においてデジタルサイネージは高い効果が期待できます。

3 デジタルサイネージで表示するコンテンツの種類

デジタルサイネージ

デジタルサイネージを効果的に利用するにはその場所に適した内容を仕様することでより効果が発揮されます。
設置する前に各内容ごとの特徴や適した設置場所をよく理解した上で選ぶようにしましょう。
それではより具体的に紹介していきます。

3-1 サイネージで扱うコンテンツ

そもそも、ここで扱う内容とはデジタルサイネージで表示する中身、つまり静止画や動画などのデータを総じてコンテンツと呼びます。
デジタルサイネージで扱う内容は大きく分けて「静止画コンテンツ」、「動画コンテンツ」、「WEBコンテンツ」といったものが挙げられます。
どれが優れているといったわけではなく、どのような用途なのか、見てもらうターゲットは誰なのか、どのような場所に設置するのかによって使い分けることが大切です。

3-2 静止画コンテンツ

一般的に使われることが一番多いのがこの静止画コンテンツです。
コストも比較的低めで表示する内容の制作も容易で手軽に始めやすいのがメリットです。
また、従来の紙媒体のポスター、広告よりも目立たせることができ、一枚に情報を詰め込みすぎることなく、スライドショーなどで分散表示することによって、多くの情報をより見やすく、より魅力的に発信できます。レイアウトとしてもスッキリと見せることができるのも特徴の一つでしょう。
静止画ですので落ち着いた場所でも使いやすく、紙媒体よりも目立たせたいけれど、景観を損ないにくいのも人気がある理由の一つです。

3-3 動画コンテンツ

デジタルサイネージの中でも特に高い訴求力を持つのがこの動画コンテンツです。
動きのある映像によって、静止画では伝わりにくい内容も伝えやすくなります。
同時に音声や効果音、BGMを流すことによって目に留めにくい街中や商業施設であっても耳から訴え、惹きつける効果もあります。
映像と音声で訴える力を持つことからより多くの情報を与えることができるのもメリットの一つです。
ただ、製作コストが静止画要素に比べ、高くなってしまうこと、場所によっては音量などの制限がかかってしまうことなど、事前に確認することを忘れないようにしましょう。

3-4 WEBコンテンツ

デジタルサイネージをインターネットに接続することでウェブページをディスプレイに表示することができます。
ホームページなどのウェブサイトを表示することで新たにコンテンツを制作する必要もなく手軽にデジタルサイネージとして利用できます。
また、インターネットを介して最新の情報に更新したり、災害情報、気象情報の配信など、表示する内容を手軽に変更できることもメリットの一つです。
タッチパネルと併用して使用することでその場で操作が可能になるなど、インタラクティブな機能も持たせることもできます。

 

その他の記事では、デジタルサイネージの会社の選び方やデザインやシステムの要望・相談が
どのくらいできるのかなどもそちらの記事で確認できます。
これ以外にもたくさんデジタルサイネージに関する様々な記事をご紹介しています。

・デジタルサイネージ用コンテンツのイラストの作成方法|活用方法
・コンテンツ制作|デジタルサイネージを導入時に注意すべきポイント
・デジタルサイネージを自作する方法|サイネージのコンテンツの制作

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