デジタルサイネージを自作でコンテンツ制作

今や一般的な広告媒体となりつつあるデジタルサイネージですが、導入してみたいものの費用が高額で躊躇している方も多いのではないでしょうか。数十万円ものコストを一度に払えるほど余裕がなく、導入を見送ってきた経営者も多いはず。
しかし、実は工夫次第でデジタルサイネージを自作することは可能であり、さまざまな使い方もできるのです。今回の記事では、デジタルサイネージを自作する方法について詳しく解説していきましょう。

デジタルサイネージとはお店の案内や駅のホーム、商品のメニュー画面などの場所で使われているデジタルのモニターです。用途やお客様の属性によってサイズや画面の表示の仕方、イメージ画像が異なります。

他の記事では時間ごとのデジタルサイネージの効果やコンテンツの作り方やコツ、お客様向けのコンテンツ管理のポイントや設定の方法、写真等のファイル管理に役立つアプリやページの投稿の際に使うソフト、今後のデジタルサイネージの将来性についても解説しています。製品の選び方なども掲載しているのでぜひ見ていってください。

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デジタルサイネージ|スタンドアロン型

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できるだけ費用をかけず、安くデジタルサイネージを導入してみたいという方におすすめなのが「スタンドアロン型のデジタルサイネージ」です。
スタンドアロンとは通信機能を有しない、オフラインのデジタルサイネージのことで、DVDやUSBメモリなどの記録媒体に保存されたデータを再生します。これはデジタルサイネージの原型ともいえるもので、ディスプレイとDVDプレーヤーなどの再生機器があれば成立します。
自宅に使用していないディスプレイや再生機器があればすぐにでも活用できるほか、もし端末がなくても数万円程度の予算で準備は可能です。強いこだわりがなければ、小規模店舗の場合20〜30インチ程度のHD画質のディスプレイで問題ありません。4Kや8K対応の高精細ディスプレイもありますが、デジタルサイネージという特性上、長時間にわたってディスプレイを見続けるケースは稀です。短時間で内容を認識する程度であれば、高画質なディスプレイである必要はないため、1920×1080のHDディスプレイで十分といえるでしょう。
ほとんどの液晶ディスプレイにはHDMI端子が搭載されていますが、一部の古いパソコン用ディスプレイには搭載されていないものもあります。また、USBメモリやSDカードに記録されたデータを再生するのであれば、再生ソフトがインストールされたパソコン本体も必要になります。

デジタルサイネージ|クラウド型

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オフラインで利用できるスタンドアロン型のデジタルサイネージは、記録媒体ごとコンテンツの更新や入れ替えをしなければなりません。コンテンツの種類が多くなればなるほど手間がかかるほか、入れ替えを忘れてしまうと終了したキャンペーンやセール情報が流れ続けてしまうことも。
そこでおすすめなのが「クラウド型のデジタルサイネージ」です。これはオンライン経由でコンテンツを配信する方法で、記録媒体を物理的に入れ替える手間がありません。また、ディスプレイのほかにDVD再生機器を設置するスペースも不要で、全体的にスッキリとした印象を与えてくれます。
クラウド型のデジタルサイネージを構築する方法はいくつかあるのですが、もっとも手軽なのが「Amazon Fire TV Stick」を活用するもの。「Amazon Fire TV Stick」は液晶ディスプレイのHDMIと接続するだけで利用でき「Amazon Photos」というクラウドに画像をアップロードしてスライドショーとして再生すれば自動的に映像が切り替わります。
この機能を利用し「Amazon Photos」に商品やサービスの広告を複数枚アップロードすれば、手軽にクラウド型のデジタルサイネージが構築できます。ただし、「Amazon Photos」で再生できるのは静止画のみ。動画に対応したクラウド型のデジタルサイネージを構築するのであれば、スティック型のPCをディスプレイに接続し「Google Drive」などのオンラインストレージ経由で配信する必要があります。
スティック型PCは1〜3万円程度で手に入るものがほとんどで「Amazon Fire TV Stick」と同様にHDMIのみでディスプレイと接続できます。

デジタルサイネージ|コンテンツ作成

デジタルサイネージ

デジタルサイネージのハードウェアは比較的簡単に構築できますが、最大の問題なのがコンテンツです。たとえばCMで放映されている映像を録画し、店頭で無断で流すことは著作権を侵害するおそれがあり、おすすめできません。メーカー側から提供されたプロモーション映像があれば自由に使うことはできますが、それ以外の方法で入手した映像を勝手に使用することは避けるべきです。
また、商品が特集されたテレビ番組も宣伝のために放映することは禁止されており、著作権のルールは厳密に守る必要があります。
お店独自で撮影した映像や、映像制作会社に依頼して作ってもらったプロモーション映像は自社の著作物となるため問題ありません。デジタルサイネージで対外的に広告として発信するには、映像の品質にもこだわらなければなりません。映像の編集スキルが低く、スライドショーを貼り合わせたような映像はブランドイメージを損ねる結果にもなりかねないため、十分な注意が必要です。
多少コストがかかっても、デジタルサイネージの命ともいえるコンテンツは専門業者に制作を依頼するか、映像制作が得意な人に作ってもらうのがベストな方法といえるでしょう。

他にもシステムを導入する上でデザインやフリーソフト(パワポ)のやり方なども別記事で紹介しています。

デジタルサイネージを検討している方はこちらへ
https://droots.inc/

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