デジタルサイネージタッチパネル式とは?
さまざまな業界における活用事例も紹介
デジタルサイネージと聞くと大型の液晶ディスプレイが設置され、そこに常時さまざまな広告コンテンツが流れているようなものをイメージする人も多いのではないでしょうか。
たしかにそのようなデジタルサイネージは主流となっていますが、実はそれ以外にもタッチパネルに対応した電子看板も存在しています。
今回の記事では、タッチパネル式電子看板はどのような場面で活躍するのか、そのメリットやデメリットも含めて詳しく解説していきます。
デジタルサイネージとは会社の屋内窓口やイベント、病院、駅のホーム、ビジネスシーンなど様々なシーンで活用されており、紙媒体での広告の問題のソリューションやとして使われています。最近では気軽にコンテンツのダウンロードなども可能になっておりユーザーにとって優しいサポートを提供しているのが特徴です。
他にもデジタルサイネージの様々な活用事例もご紹介しています。
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デジタルサイネージタッチパネル式とは
タッチパネルデジタルサイネージとは、その名の通りタッチ操作が可能な電子看板のことを指します。たとえば空港のロビーなどにおいて、トイレや喫煙所のアイコンをタッチすると場所を表示してくれる端末を見たことはないでしょうか。
また、一部のホテルやショッピングモール、エンタメ施設などにおいても活用の幅が広がっています。
いわば超大画面のタブレットのような使い方ができる端末と考えて良いでしょう。
タッチパネル型は誰でも直感的に操作ができるため、今後さらに多くの施設や店舗への導入が進んでいくと期待されています。
デジタルサイネージタッチパネルのメリット
タッチパネルデジタルサイネージの最大のメリットは、双方向でのコミュニケーションが取れることが挙げられます。
たとえば先ほど例に挙げたような施設内の設備案内の場合、通常の電子看板だと施設全体の図を表示させてユーザーが目的の場所を探し出さなければなりません。
しかし、タッチパネル型であれば、
特に空港のように大規模な施設で場所を探し出すのが大変な場合、タッチパネル型は心強い味方になってくれることでしょう。このように、スタッフに問い合わせをするように簡単なコミュニケーションが取れることによって、ユーザーが困っていることを素早く簡単に解決してくれるメリットがあります。
これを活用すれば、たとえばショッピングモールの店舗案内で人気のお店やユーザーの導線を把握することもでき、さまざまなデータ収集に役立てることも可能になります。
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購買促進につながる
デジタルサイネージタッチパネルを導入することで、購買促進が見込めるというメリットがあります。皆さんは買い物に行った際に「店員さんに聞くのはめんどうだな、、、」と思ったことはありませんか。せっかく購入しようと思っても商品のことがわからないから購入を断念する、といった事はお店側からすると非常にもったいないことです。そこで、こういったシーンにおいて、活躍することができるのがタッチパネル式の電子看板です。商品の詳細や置き場所などをユーザー自身で検索し、疑問を解決できることで、より商品購入へのハードル下げることが可能であるからです。
また、お店の店員側も話しかけるべきかどうかわからない場面において、電子ポスターが問題を解決してくれます。そして接客が必要な利用客へ時間を割くことができ、より効率の良い接客を実現することができます。
外国語にも対応できる
タッチパネル式のデジタルサイネージであれば、訪日外国人向けに多言語での表示が可能です。海外旅行などの経験のある方はご存知かもしれませんが、言葉の話せないシーンにおいてこういった電子ポスター等があると非常に素早く疑問を解決できる場面が多くあります。施設の案内図だけでなく、販売商品の情報なども表示することができるので、外国人の購買意欲を上げる効果も期待できます。ユーザー自ら言語を選択できる点は、タッチパネル式のデジタルサイネージの大きなメリットになり得ます。
従業員教育に役立つ
一昔前までは仕事でわからないことがあったら上司に何でも聞くことが主流だったかもしれませんが、業務の効率化が重要とされる現在では「自分で解決できることは自分で解決する」ことが望ましいとされる場合も多くあります。仕事場のバックヤードや、工場内にタッチパネル式のデジタルサイネージを設置することによって、社員が自立して学習することが可能になります。
情報のアップデートが早い
これはタッチパネル式のデジタルサイネージに限らず、従来の広告として利用される電子ポスターにも共通することですが、これらのデバイスはポスターや看板と異なり、最新情報の更新が非常に「素早く」そして「安価に」行うことができるというメリットも存在します。例えば、売り込みをかけていた商品が思った以上に売れ行きが良くて、何か他の商品を変わりに宣伝したいと思っても看板やポスターではすぐには対応できませんが、電子ポスターであればデータをアップデートするだけでそれが可能です。また、商品の情報が変わったりした場合など(値段など)でも迅速に対応できるのが電子看板の強みです。
目立ちやすい
特にタッチパネル式のデジタルサイネージは多くの場合、通路の真ん中に設置してありますので、とにかく存在感があり目立ちます。広告宣伝の媒体としてはもちろんですが、あちらこちらを歩き回っている店員などを探すよりも圧倒的に素早く見つかります。
デジタルサイネージタッチパネルのデメリット
タッチパネルデジタルサイネージは
また、一般的なデジタルサイネージとは異なり、単に広告用の映像を入れておけば良いというものではなく、スマホアプリやWebサイトを構築するようにシステムを設計する必要もあります。
そのため、ハードウェアの購入価格だけではなく、ソフト面でのコンテンツ制作費用も通常より高額になります。
単なる物珍しさや注目されやすいからという理由だけで導入するものではなく、たとえば「店舗案内の人件費を削減したい」、「収集したデータをマーケティングに活かしたい」といったように、明確な目的を定めたうえで導入しないとコストばかりが膨らんでしまいます。
タッチパネル式電子ポスターの導入にあたっては、本体を購入して終わりではなく、専門の業者やコンテンツ、システムを構築する業者もあわせて綿密な打ち合わせが必要になります。
他の記事では、その他の用途のデメリットなどもご紹介しています。
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デジタルサイネージのタッチパネルのレンタル |
タッチパネルが壊れることも
デジタルサイネージの中でも、特にたちパネル式の電子ポスターは、ユーザー自らが操作を行うため、いつかは故障してしまいます。せっかく便利であるはずのデバイスを導入しても、故障によって「クレーム」や「問い合わせ」が発生してしまうとかえって業務の邪魔になりかねません。メンテナンスを定期的に行わなかった場合、壊れてコストも人員も発生するというデメリットは否めません。
利用者を選ぶ
私達の住む日本では高齢化が進んでいるため、高齢の方が多いです。ですので、デジタルサイネージを導入を考えている施設によっては、ユーザーの年齢層を考えた上で導入することをオススメします。例えば、利用客の多くが高齢である施設にタッチパネル式の電子看板を導入しても、そもそもタッチ式のデバイスの使用方法がわからず「利用されない」もしくは「利用方法を尋ねられる」といった可能性が考えられます。業務の効率化を図ったつもりが、反対に仕事が増えてしまうことも起こりえますので、導入する際には利用客が使用できるかどうかをよく吟味しなければなりません。
デジタルサイネージタッチパネルの設置例
観光案内
観光産業が盛んな自治体や観光名所では、当該エリアのマップや写真などを活用してタッチパネルデジタルサイネージによる観光案内に役立てているところもあります。
総合受付のように案内をする担当者を設置しておく必要がなく、ユーザーが興味をもった場所の情報を自由に取得できるようになっています。
商談テーブル
自動車ディーラーなどにおいて商談を進める際に、テーブルそのものがタッチパネルデジタルサイネージになっており、わざわざ紙のカタログを広げなくても即座に情報を取得できるようなシステムもあります。
電子ポスターを縦に設置するのではなく、あえて横向きに倒して設置することによって、テーブル上にさまざまな情報が表示できこれまでにない使い方が可能になります。
ホテルの案内版
ホテルのロビーにタッチパネルデジタルサイネージを設置することによって、さまざまなサービスを自動化することも可能になります。
たとえばチェックインやチェックアウト、アメニティのリクエストやタクシーの手配、レストランの予約など、あらゆることが自動化されます。
既存のホテルのシステムとの連携が必要となりますが、大きな費用対効果が見込める事例といえるでしょう。
タッチパネルデジタルサイネージを設置する際のポイント
上記でタッチパネル式のデジタルサイネージについて詳しくご紹介してきましたが、ここではタッチパネルデジタルサイネージを設置する際のポイントをわかりやすくご紹介していきたいと思います。
ポイントは全部で4つになります。
- 適切な場所に設置すること
- 操作性が良いこと
- 設置する目的が明確であること
- メンテナンス体制が整っていること
適切な場所に設置すること
タッチパネル式のデジタルサイネージは、お店などで導入する場合では利用客が使いやすいい位置に設置しておく必要があります。せっかく導入しても、利用客に見落とされたり、使うのを躊躇うような場所に設置してしまっては意味がありません。広告板としてよく利用される従来の電子ポスターは壁側に設置しますが、利用客自らが操作するタッチパネル式は通路中央に設置するのが一般的です。そうすることで、少なくともお店の利用客にはその存在を認識してもらえ、利用の選択を促すことができるからです。
操作性が良いこと
タッチパネル式のデジタルサイネージは操作性が重要になってきます。利用する目的にもよりますが、
- 操作しやすいデザインであること
- 簡単であること
- スムーズであること
以上の3点は特に重要です。子連れの多い施設で利用する場合であれば、傾斜のある画面のものが便利であったり、車椅子のユーザーが考えられるところでは低めの画面のものであったり、より多くのユーザーが使いやすいデザインであることが求められます。導入する際には、誰でも簡単に使えるデジタルサイネージを探すことが良いかと思われます。
設置する目的が明確であること
デメリットのパートにもにもあるように、タッチパネルデジタルサイネージの設置には高額なコストが掛かります。また後述しますが、設置した後もメンテナンス費用などがかかるため、初期投資だけというわけでもありません。「人件費を省きたい」「利用客のニーズのデータがほしい」など明確な導入目的を設定することで、導入後も後悔することなくデジタルサイネージを活用できます。
メンテナンス体制が整っていること
従来のデジタルサイネージと異なり、タッチパネル式はただ看板のように置いておくわけでなく、実際にユーザーが得たい情報を操作して探し出す動作が入ります。そのため、いつでもストレスなくタッチパネル式電子看板を利用できるようにするために定期的なメンテナンスが必要になります。エンジニアを雇用できると一番良いのですが、そうでない場合はメンテナンスのサービスのある製品や、万が一の故障の場合迅速に対応する手段を用意しなければなりません。
また、タッチパネル式のデジタルサイネージは利用者が不快な思いをしないよう、常に清潔に保っておく必要もあります。
以上が、デジタルサイネージを導入する際重要となるポイント4つになります。
デジタルサイネージパネルを導入する際にかかる費用
これまでタッチパネル式のデジタルサイネージについて詳しく見てきましたが、ここでは実際にタッチパネル式の電子看板を導入する際に発生する費用を詳しく見ていきましょう。具体的には以下の5項目の費用に分かれます。
- ディスプレイの費用
- STBの費用
- CMSの費用
- コンテンツ制作の費用
- 工事費用
それぞれの費用に関して、購入するディスプレイの値段やソフトウェアの値段はピンきりですがおおよその値段で内訳を示すと上記のようになります。
ディスプレイの費用
デジタルサイネージタッチパネルを導入する際に最も大きくコストがかかる部分はこのディスプレイの費用です。屋内用や屋外用かによっても値段は変動しますし、販売するメーカーのサポート内容によっても大きく変動します。特に屋外用などは、雨風で壊れないよう防水機能などが必要になってくるため値段は屋内用に比べて割高です。
コンテンツの内容を頻繁に更新する場合などであれば、ネットワークに繋がっていたほうが便利ですので、その場合良いディスプレイであれば250万ほどのコストがかかる場合もあります。つまり、機能が多くなればなるほど値段は高くなると考えるとわかりやすいかと思われます。
STBの費用
STBとはデジタルサイネージのディスプレイに動画や画像を表示させる際に必要なデバイスのことで、ネットワーク接続できるものなどは10万円くらいにはなります。このSTBは「操作性」や「導入コスト」に関わってきますので、使用用途に最適化されたものを使用することが重要になってきます。
CMSの費用
CMSはデジタルコンテンツの管理保存を行うソフトウェアのことで月額4,000円〜1万円程度が相場になりますが、こちらも機能によって値段が大きく異なります。このCMSがあることによって、コンテンツの更新、修正、保存や管理などを専門知識なしでも行うことが可能になります。 データ量などが多くなる可能性がある場合は、最高額に近くなる可能性が高いと言えます。現在はインターネットがかなり普及していますので、クラウドサービスタイプのCMSを利用するのが一般的です。
コンテンツ制作の費用
これは実際にデジタルサイネージで表示させるコンテンツの内容になりますが、こちらも依頼する業者によって値段は大きく異なります。単純な画像のスライドショーであれば2,3万円で済みますが、CMレベルの動画などはその十倍はかかると思っても良いかもしれません。
工事費用
設置方法などにもよりますが、独立したスタンド型などであれば置くだけですが、壁掛けや天吊りなどであれば建物に穴を開けるので予算が大きくかかる可能性があります。
以上がタッチパネル式のデジタルサイネージを導入する際に必要になってくるコストの一覧になりますが、沢山機能をつけてこだわりが強くなるほど値段はどんどん膨れ上がっていきます。ですので、デジタルサイネージタッチパネルを導入したい方はまずは予算から決めて、その後欲しい機能などを専門家と相談しながら決めていくのが安全ではないかと思われます。
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デジタルサイネージタッチパネルの将来
今回紹介した事例は、あくまでも一部にすぎません。
今後さまざまな業種にタッチパネルデジタルサイネージが広がっていくと、これまで想定していなかったような革新的な活用方法が見えてくる可能性もあります。
実際に屋外のサイネージディスプレイも増えてきており、サイネージの種類もスタンドアロン型やインタラクティブ型など、どんどん増えていっています。
サイネージのコンテンツの操作もインタラクティブになっており、様々な導入事例が出てきています。これからが注目ですね。
特に深刻な人手不足が叫ばれているサービス業において、タッチパネルデジタルサイネージは救世主となり得る存在になるかもしれません。
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