デジタルサイネージの歴史とは?

デジタルサイネージの歴史とは?

デジタルサイネージという言葉を耳にすることが多くなりましたが、ほとんどの人は最近になって登場した新しいものであるという認識をもっているのではないでしょうか。たしかに、ここ数年の間にデジタルサイネージは街頭に普及しはじめ一般化しつつありますが、実はその歴史を紐解いていくとさまざまな変遷が見えてくるものです。

今回の記事では、デジタルサイネージが誕生した背景や今後の展開も含めて詳しく解説していきます。

デジタルサイネージとは店舗や電車、ニュース、商品の販売、jr東日本などの交通機関で採用されている動画や画像の広告を映し出すデジタルモニターのことを指します。最近ではお客様でも簡単に機能を扱えるように開発されており、気軽にメニューの管理も可能です。
設置場所や必要な用途、多種多様の分野で対応しており、今ではさまざまなメーカーが参入し市場規模も拡大しています。
今後が注目されているメディアになります。

他の記事では会社、ビル、イベント開催、屋外、店などで導入を検討する前に気をつけておくことや、コンテンツ制作、機器、製品別の費用、システムの利用費、再生機の価格などを記事にしているのでぜひ見て見てください。

デジタルサイネージの誕生

世界で初めてデジタルサイネージが誕生したのは1970年代のアメリカといわれています。当時は現在のように大型の液晶ディスプレイはありませんでしたが、店頭にテレビを設置して商品のプロモーションに活用していました。今となっては当たり前の光景に見えますが、当時の広告といえばポスターやパンフレットなど紙の媒体が当たり前の時代。店頭に設置されたテレビから商品のプロモーション映像が流れること自体に相当なインパクトがあり、物珍しさから足を止めて見入る人も多くいたことでしょう。

1970年代のアメリカでデジタルサイネージを真っ先に取り入れたのはアパレルショップといわれており、最先端の流行を求める情報感度の高い若者に対して効果的なプロモーション方法となりました。

デジタルサイネージの生い立ちに関しては他の記事でも紹介しています。

AI技術でデジタルサイネージはどう変わる?生い立ちについて

デジタルサイネージ|日本上陸

一方、日本において初めてデジタルサイネージが登場したのも1970年代半ばとされています。ちょうどこの頃、日本国内ではVHSビデオデッキが登場し、テレビという家電製品の活用の幅が一気に広まった時代でもありました。リアルタイムでのテレビ放送を楽しむだけではなく、録画に対応し自分の好みの映像を自由に楽しむことができるようになったのです。

そして、テレビとビデオデッキを店頭に設置して商品のプロモーション映像を流したり、広告CMを流したりすることで集客アップに繋げていました。その後、1980年代に入ると都市部において大型のビジョンも設置されるようになります。なかでも代表的なのが、新宿のランドマークでもある「アルタビジョン」。1980年、スタジオアルタのオープンにあわせて壁面に設置されたアルタビジョンは、その後何度かのリニューアルを重ねつつ、さまざまな広告やプロモーションに今でも活用されています。

 

デジタルサイネージの市場拡大

1990年代から2000年代にかけてのサイネージといえば、店頭や企業の入り口などに独自に設置した小型のテレビか、街頭に設置された大型ビジョンがメインでした。しかし、1990年代半ばに発明された青色LEDによって急激な進化を遂げることとなります。

従来のブラウン管のテレビよりも輪郭がくっきりと鮮明な映像表現ができるようになり、本体サイズも薄型化した液晶ディスプレイが主流となったのです。また、これと同時にパソコンの高性能化にともない、映像編集も効率的かつ高度化。その後インターネットが本格的に普及してくるとオンラインで映像データを伝送できるようになり、物理的にビデオテープを換える手間も不要になりました。

 

液晶テレビの普及とともにハードウェアの価格も下落し、大画面の液晶ディスプレイを用いたデジタルサイネージを個人でも気軽に購入できるようになったのです。また、2013年、東京オリンピックの招致が決定してからはインバウンド需要も高まり、それに比例してサイネージの導入が一層加速する要因にもなりました。

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デジタルサイネージの成功事例|市場性など
デジタルサイネージ市場の将来について

デジタルサイネージ|これからの進化

かつてのサイネージは単に映像を映し出すテレビやモニターのような役割を果たすものが一般的でした。しかし、最近では徐々に双方向による通信での広告やプロモーションも活発化してきています。たとえば目の前に立った人の性別や年代を自動的に判別し、それぞれにマッチした広告を配信するサービスもあります。

 

また、サイネージを単なる広告媒体として活用するのではなく、インバウンド向けに複数言語で案内を行ったり、商業施設における導線分析や来客の属性分析に活用したりする事例もあります。このように、一方的に広告やプロモーションを流すのではなく、ユーザーを見極めて最適化された情報を発信する事例や、マーケティングやユーザーサポートの目的としてサイネージを活用する動きも広まっているのです。

 

これらを実現するためには、従来の液晶ディスプレイやカメラなどのハードウェアに加えて、AIやIoTといったテクノロジーの進化も欠かせません。広告効果を高め、サイネージを本当に価値のある使い方を実現していくためには、最新のテクノロジーを掛け合わせていくことが求められています。

サイネージがさらなる価値を発揮し、より多くの企業に求められるようになるためのヒントは、これまでの歴史の流れの中に隠されているのかもしれません。

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