デジタルサイネージのソフトについて|コンテンツ作成におすすめのアプリ等

デジタルサイネージを街のあちらこちらで見かけることも多くなりました。
店舗やイベントなどでデジタルサイネージを使ってみようという方も増えてきたかと思います。
しかし、利用するにはディスプレイとコンテンツを用意するだけで成り立つわけではありません。
コンテンツをより効果的に、効率よく表示するためにソフトを導入する必要があります。
こちらではそんなデジタルサイネージソフト・システムについて解説します!

1 デジタルサイネージソフト・システムとは

デジタルサイネージ

デジタルサイネージソフトを導入することで様々な機能を使いやすくしてくれます。
ソフトを利用することによって、下記のようなことができます。
・コンテンツを作成するパッケージ商品等によって、テンプレートを使って簡単にコンテンツを構築する。
・ディスプレイに表示される画像や動画を一元管理で複数台同時に表示する。
・時間に合わせて配信内容を変える等、スケジュール管理ができる。
・インタラクティブ型であればタッチパネルやAIと連携してサービスを提供できる。
これらはできることの一部で、この他にもソフトを導入することによってできることは様々です。
ソフトを活用することで様々な管理をより効率的に、簡単に行うことができます。

2 サイネージソフト・配信システムの種類

デジタルサイネージ
デジタルサイネージの種類は「クラウド型」、「ソフトウェア型」、「スタンドアロン型」の3種類に分けられます。
どれに優劣があるわけではなく、使用する場所、用途によって使い分けることによってより効果的に使うことができます。
ここでは具体的にどんなメリット、デメリットがあるのかも交えながら解説していきます。

2-1ネットワーク配信型

ネットワーク配信型は、デジタルサイネージ自体に通信機能を持たせ、配信元がコンテンツをアップロードすることによってディスプレイに表示させることができます。
こちらは専用サーバを利用して配信する「オンプレミス型」とクラウドにコンテンツを共有し、そこから配信できる「クラウド型」があります。
特に近年注目を集めているタイプがクラウド型です。理由としては今までは専用サーバを導入しなければ使えなかったものが、クラウドを利用することで専用サーバの導入の手間も省けて手軽に使えるようになりました。
インターネットにつないで遠隔操作によって、複数のデジタルサイネージを一括管理でき、決まった時間に複数台同時に映像や文字情報などを切り替えることや、配信予約なども可能です。

2-2インタラクティブ型

インタラクティブ型は、タッチパネルやモーションセンサー、AI・ARを利用してユーザーとコミュニケーションが取れるデジタルサイネージです。
インタラクティブ型は観光地、商業施設などで使われることが多く、多言語にわたって案内ができたり、ショッピングモールでは細かい店舗の案内やなどにも活用されています。
カメラが内蔵されているものもあり、カメラに写ったユーザーの年代に合わせて表示するコンテンツを変更する事もできます。

2-3スタンドアロン型

ネットワーク接続の必要がなく、広告の映像、画像などのコンテンツを書き込んだUSBメモリやSDカードなどで直接取り込み、サイネージを再生させるタイプです。
コストもお手軽で、初めてデジタルサイネージを使ってみたい、試してみたいという方には始めやすいタイプです。
ただ、インターネットにつないでいない分、情報の更新などがタイムリーに行いづらく、複数使用する場合も一台一台現場で変更を行わないといけません。スタンドアロン型を使う際は、情報の更新を頻繁に行う必要がない用途、場所で利用するほうが好ましいでしょう。

3 クラウド型サイネージソフト配信ソフト・システムのメリット

デジタルサイネージ

デジタルサイネージの種類を3種類紹介しましたが、店頭においておくだけであればスタンドアロン型で十分ですし、使いやすい。
ネットワーク配信型では情報の更新や天候、時間帯によって使い分けることができるので利便性も高く感じますが扱うのが難しそう。
そんなネットワーク配信型でも誰でも簡単に使えるようにソフトウェアを導入する必要があるのです。
ここではそんなネットワーク配信型のクラウド型についてメリットを紹介します。

3-1 簡単設定で導入時も導入後も安心

一般的なネットワーク配信型のデジタルサイネージであれば、自社サーバーを持たなければなりません。
そうするとその分のイニシャルコスト、メンテナンスコストがかかってしまいます。
クラウドであればこのサーバーコストを削減できます。
それに加えてネットワーク環境さえ整っていれば場所を選ばずに設置できることもメリットです。
そして初期設定もCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)が導入されているものがあるのでそれを利用すれば誰でも簡単に初期設定も行えます。
また、クラウド型にすることで、機能アップデートも適宜行うことができるのでメンテナンスしやすくなります。

3-2 スケジュール設定でコンテンツを自動表示化

ソフトウェアを導入する上で、基本的な機能となるのがこのスケジュール機能です。
デジタルサイネージに表示するコンテンツのタイムテーブルを組み、それに合わせて表示する映像、画像をコントロールしてくれます。
こちらはソフトウェアによって細かな仕様や使い勝手もそれぞれです。
利用者の方が使いやすいソフトウェアを選ぶようにしましょう。

3-3 機能アップデートでメンテナンスが不要

サーバーを用意しなければならないオンプレミス型だと、メンテナンスが非常に大変です。
しかし、クラウドであれば機能アップデートを適宜行うことができるのでメンテナンスが不要となります。
また、クラウドはCPUに特化したサーバーや、大きなメモリを積んだサーバーなど、カスタマイズが非常に簡単です。
その他にも、最初は小さなスペックで始めたとしても、用途に合わせてスペックを段階的に上げていくなど、拡張性にも優れています。

4 無料で使えるコンテンツ作成ソフト

デジタルサイネージ

デジタルサイネージで使用できるフリーのソフトはあるのでしょうか?
ここではデジタルサイネージソフトを無料で使えるものを紹介します。

4-1 無料画像編集ソフト

・Canva

デジタルサイネージ
豊富なデザインを持ち、その中から用途にあったテンプレートを使用することで簡単に画像を編集できるアプリです。
基本的にテンプレートは全て無料で使用できます。
また、デジタルサイネージに関わらず、画像編集全般に長けたアプリですので、日常使いできるアプリです。

・GIMP

デジタルサイネージ

Photoshopなど有料画像加工アプリにも引けを取らないほどの高機能で、プロのデザイナーでも使用しているほどの本格派ソフトです。
レイヤー機能に豊富なブラシ、エフェクト機能も備えています。
メジャーなアプリですので解説本が出版されていたり、ネット検索でも使い方をみつけやすいです。
公式サイトは英語版ですが、ダウンロードすれば日本語版としても利用できます。

・PIXLR

デジタルサイネージ

PIXLRはダウンロード不要でブラウザのみで写真加工ができます。
AI機能を使って高度な加工、編集ができ、機能も豊富で有料版にも引けを取りません。
PSD、PXD、JPEG、PNG、WebP、SVGなどのほとんどの拡張子に対応しています。

4-2 無料動画編集ソフト

 

・iMovie

デジタルサイネージ

iMovieはMacOSやiPadに最初からインストールされているアプリです。
Macならではのフィルタやエフェクトなどを完全無料で利用でき、動画編集は初めてという方も簡単に高いクオリティの動画が作成できます。

・Microsoft フォト

デジタルサイネージ

Windows10購入時にインストールされており、昔の「ムービーメーカー」の後継となるアプリです。
簡単にカットやテキストの追加、カメラモーション、BGM、3D効果もつけられるなど、誰でも使いやすく開発されています。
動画ファイル形式の変換ができないので、変換する場合は他の動画フォーマット変換アプリが必要になるので注意してください。

・Davinci Resolve

デジタルサイネージ

Davinci Resolveは映画製作にも扱われているほど本格的な動画編集アプリですが、基本的な機能は無料で利用できます。
映像自体の発色を変えられるグレーティング機能に定評があり、音声の細かなエフェクトを掛けることもできます。
本格的な映像作成をしたいという方におすすめのアプリです。

4-3 無料画像制作サービス

 

・CYBER Signage Free Edition

デジタルサイネージ

CYBER Signage Free Editionは完全クラウド型のデジタルサイネージソリューションです。
動画、画像のスケジューリングから配信までパソコン一台で簡単に一括管理ができます。
表示できる端末も、Windowsのパソコン、タブレット、ipadなどにも表示できるため、デジタルサイネージのディスプレイを購入、レンタルしなくても扱うことが可能です。
基本無料で利用できますが、広告が表示されてしまったり、機能が制限されているので、必要に応じて有料版を利用するのもいいでしょう。

・SmartSignage

デジタルサイネージ

SmartSignageはネットワーク配信型、スタンドアロン型どちらにも対応したアプリとしてリリースされています。
無料とは思えないほどの様々な機能が備わっており、中でも映像、動画の切り替え時の演出であるトランジション機能をつけることができることが特徴です。
操作も非常にスマートになっており、個人店舗などで導入するという方にはとても扱いやすいアプリです。

・Nomoad

デジタルサイネージ

Nomoadは余計な機能はつけずにパソコンにこのアプリをインストールすればすぐにデジタルサイネージに映像を表示できるよう、非常にスマートに作られたアプリです。
基本的なスケジューリングなどは備わっているので初めてデジタルサイネージを扱うという方にはおすすめのソフトウェアです。

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